交通事故の解決のためのポイント

 交通事故の解決のためのポイントは、適切な後遺障害等級の獲得、適切な過失割合での合意の2つをなすことです。2つとも、賠償金に影響しますので、そこをおろそかにしてはなりません。そしてこの2つのポイントを上手く解決するためには、交通事故に詳しい弁護士の力が必須です。

適切な後遺障害等級の獲得

 後遺障害等級の認定は、以前に比べてされにくくなっています。軽症の場合はほとんど却下されますし、重症の場合は、低い等級しか認定されなくなっています。認定するのは自賠責保険です。認定結果に納得できなかった場合は、何度でも異議申し立てできます。5回以上異議申し立てするケースもあります。異議申し立てへの対応に納得がいかなかったら、紛争処理機構に申し立てます。

 紛争処理機構の場合、申し立てできるのは1回きりです。紛争処理機構はかなり自賠責保険寄りの判断をするため、申し立てしても、自賠責保険と同じ認定となることが多いです。そのあとは裁判に訴えることになります。裁判では、被害者本人を見て裁判官が判断できますので、書類審査だけだったそれまでの審査とは違った結果が出ることが少なくありません。交通事故はかなり専門性の高い分野ですので、裁判には、交通事故に強い弁護士を立てることが望ましいと言えます。愛知県名古屋市の交通事故弁護士名古屋が相談件数・解決実績など豊富でおすすめです。

適切な過失割合

 過失割合も、賠償額に大きな影響を及ぼします。被害者の過失割合がゼロ出ない場合は、賠償額全体から、過失割合分が差し引かれます。たとえ1割であっても、実費も含めた賠償額全体からの1割削減ですから、大きな額となります。過失割合の決定にも、弁護士の力を借りることが望まれます。

交通事故の原因

 交通事故の発生件数は、衝突防止安全装置の普及や道路整備などが進んできており全体的には減少傾向が見られます。しかし、その中でも高齢者による交通事故は逆に増加してきているデータがあり、高齢化社会の問題点が露呈する形となっています。

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 また若年層の交通事故も依然として一定の割り当で見られるために、それぞれの年代別に主たる原因を理解し、気を引き締めて運転していくことを心がけたいものです。現在社会問題化してきている高齢者の交通事故ですが、その中でも多いとされている原因が運転操作ミスによる事故です。アクセルとブレーキの踏み違えで暴走して事故に至ったという報道が頻繁にあり、やはり高齢者の認知機能の低下が操作ミスを引き起こすこと判断しても差し支え無いでしょう。人間の認知機能はどうしても加齢とともに衰える傾向がありますので、70歳を超えた段階で自主的に講習を受けたり、客観的に判断してもらったりするなど、未然に事故を防ぐための対策が必要です。

 また若年層では、相変わらずスピードの出しすぎによる事故が圧倒的です。運転技術が未熟であったり、交通法規を遵守せずに荒い運転をするのが格好いいという思い込みなどから重大な事故に繋がるケースが少なくありません。スピードの出し過ぎは、事故の重大化に繋がります。安全装備のおかげで一命を取り留めるケースもありますが、歩行者を巻き込んで不幸な結果を引き起こす例が跡を絶ちません。もちろん事故率が比較的低いとされている40代から50代のドライバーも、慣れからくる漫然運転で思わぬ事故を引き起こす可能性もあります。ハンドルを握る際には誰しもが気を引き締めなければならないのです。それでももし事故にあってしまったら、弁護士に相談しましょう。